サイン

4月は、新しいクラスや先生、友だちとの出会いの季節です。楽しみな気持ちがある一方で、不安な気持ちもたくさんあって、知らないうちに心や体に負担がかかりやすい時期です。「早くなれなきゃ」「ちゃんとやらなきゃ」と思って、がんばりすぎてしまうこともあるかもしれません。


実は、人の体には、変化やストレスに対応しようとする特徴的なプロセスがあって、 これを汎適応症候群(はんてきおうしょうこうぐん)といいます。最初は、新しい環境に入ると「がんばるぞ!」と元気が出る時期があります。これを「警告反応期(けいこくはんのうき)」といいます。


そのあと、少しずつ環境に慣れながらがんばり続ける「抵抗期(ていこうき)」が続きます。ここでは、周りから見ると元気そうに見えても、実は少しずつ疲れがたまっていることがあります。
そして、がんばりすぎた状態が長く続くと、「疲弊期(ひへいき)」といって、心や体がしんどくなり、やる気が出なかったり、体調をくずしたりすることもあります。


大切なのは、「元気に見えるときでも、少しずつ疲れはたまっている」ということです。だから、4月はとくに、心や体のサインに気づくことが大事です。


・なんとなく疲れた
・朝、学校に行くのが少しおっくう
・イライラしたり、元気が出なかったりする

こうした気持ちは、「がんばりすぎているよ」というメッセージかもしれません。そんなときは、無理にがんばり続けるのではなく、少し立ち止まってみましょう。


・いつもよりゆっくり休む
・全部を完璧にやろうとしない
・できたことに目を向ける
・困ったときは、先生や親、周りの大人に話す(もちろん、なごもっかもネ!)

新しい生活に慣れるには、人それぞれ時間がかかります。ゆっくりでいいので、一歩ずつ進んでいきましょう。あなたのペースで、あなたらしく過ごしていけば大丈夫ですよ。

名古屋市子どもの権利擁護委員 吉住隆弘