みなさんは、勉強が好きですか?嫌いですか?

私は中学生から高校生の間はとにかく勉強が嫌いで、ほとんど授業も聞いていませんでした。
その代わり、文化祭などの行事は大好きでしたし、中学生から高校生まではダンスにはまっていました。ダンスをしている時は、「生きてる」と感じていました。でも、勉強できない、したくない自分はダメな人間と言われているような気がしていました。

そんな私は、今、仕事をしながら大学院に通って勉強しています。

大学院に行って勉強したいな、でも、仕事と両立できるかな、などと何年も悩みましたが、社会人になって15年くらいたって、思い切って受験しました。40歳を超えてからの挑戦です。

大学院で勉強をしはじめると、今度はずっと前に忘れてしまった英語の壁にぶつかるようになりました。でも、仕事だけでも忙しいし、勉強もあるし、英語をやるヒマなんてないよ、とこれまた何年も逃げ続けました。

でも、最近、意を決して、英語の勉強を始めました。始めてみたら、久しぶりの英語の勉強が楽しくてしかたなくて、ヒマなときはずっと大学受験生が使っている英単語のアプリをやっています。こんなに楽しいなら、もっと早く始めておけば良かった!

こうやって考えると、中高生の時代の勉強は、私にとってはやらなきゃいけない「義務」でした。でも、今、学びたいことがある勉強は、とても楽しいです。高校生時代のダンスと同じように、「生きてる」と感じます。

日本では10代が学びの主な時代とされていますが、本当に学びたいと思う時期は人それぞれちがいます。やらなきゃいけない勉強は嫌いでも、好きなことを知りたいと思う気持ち、それが学びたいことにつながります。何にでもおそすぎることはありません。みなさんは、学ぶ権利も幸せになる権利ももっているのですから。

名古屋市子どもの権利擁護委員 間宮静香