大人はいつも正しいの?

「大人が言っていることは正しいと思っていた」「子どもは大人の言うとおりにしなければならないと思っていた」

子ども向けに子どもの権利について話をすると、このような感想がくることがあります。

私はこの感想を読むといつもビックリします。

だって、私は大人だけれど、失敗だらけだからです。忘れ物もするし、文章を書けば誤字だらけだし、勘違いしたり、間違えることもたくさんあります。だから、子どもたちに「私の言うことを聞いていればまちがえないよ」なんて言うことはできないし、そんな間違えない完ぺきな大人なんてどこにいるのかなと思います。少なくとも、私はそんな大人を見たことがありません。

そもそも「正しいこと」ってどういうことでしょう。学校の勉強では正解があることも多いかもしれませんね。でも、なごもっかの相談では、みんなに当てはまる「正解」はありません。

人はひとりひとり違います。好きな食べ物が違うように、好きな教科が違うように、考え方はひとりひとり違います。

だから、「正解」もその人の数だけあるのですね。おうちの人も、先生も、私たち子どもの権利を守る仕事をしている人たちも、あなたの気持ちを聴くことなく、あなたにとって「正しいこと」を決めることはできない、そんなことを感想をもらう度に考えています。

名古屋市子どもの権利擁護委員 間宮静香