11月20日は「世界子どもの日」
みなさんは「世界子どもの日」って聞いたことがありますか?
1954年に、国際連合(国連)が「世界中の子どもがしあわせに生きられるように」と考え、毎年11月20日を「世界子どもの日」と決めました。
そして1989年の同じ日、国連総会で子どもの権利条約を採択されました。これは、すべての子どもの権利を守るための世界の約束ごとです。
さて、世界には、今なお戦争や貧困によって、まだ学校に行けなかったり、じゅうぶんな食べものがなかったり、安心して暮らせない子どもたちがたくさんいます。
その一方で、日本でも、いじめや暴力を受けてつらい思いをしている子、家のことで苦しい思いをしている子、家庭や学校、地域に安心できる居場所がない子もいます。食べものが十分なかったり、安心して眠れない子もいます。まわりの大人に気持ちを聞いてもらえない子がいます。
子どもの権利条約では、すべての子どもが権利の主体であると確認し、
①差別されない権利、
②子どもの最善の利益の実現、
③生存・成長する権利、
④自分の意見を聞いてもらえる権利
という4つの原則を定めています。世界子どもの日は、遠い国の話だけでなく、私たちの身近な社会についても考える日です。ひとりひとりが自分や友達の声を大切にし、みんなが安心して笑える世界をつくっていくことが、この日の本当の意味なのです。
もしあなたが困っているようなら、友達や信頼できる大人に相談してみてください。もちろん、なごもっかもあなたの気持ちや考えを聞いて、どうしたらいいか一緒に考えることができますよ。
もし困っている友達がいたら、「大丈夫?」と声をかけたり、まわりの大人やなごもっかに相談できることを伝えてください。小さなやさしさがきっとだれかの力になります。
名古屋市子どもの権利擁護委員 川口洋誉

