「学校に行きたくない」と思っているあなたへ
もしかすると、あなたは今「学校に行きたくない」と思っているかもしれませんね。
「学校に行きたくない」「今は、学校に行っていません」という共通点があったとしても、背景や思いは、人それぞれあるでしょう。だから、こう対応すれば解決するという方法があるわけではありません。私たちは、一人一人と、どうすることがその人にとって一番良いのか、気持ちを聴きながら一緒に考えます。
だから、もし、あなたが今、学校に行かないことについて、悲しさ、悔しさ、心配、モヤモヤなどを抱えているなら、ぜひ、お話を聴かせてほしいなと思います。
もしかしたら、風邪で熱があればお休みさせてくれるのに、心が疲れているときはお休みをさせてくれないという おうちもあるかもしれません。でも、子どもには休む権利があるのです。大人には、どんな理由でも休みたいときに休める「有給休暇」という制度があるのに、子どもは土日や春、夏、冬休みしかお休みできないというのはつらいですよね。体や心の不調は休みに合わせてでてくるわけではありませんから。学校が安心できる場所と感じられなくなったり、自信を失ったりしたときには、安全、安心な場所で過ごすことも大切です。
学校へ行きたいときには、どうしたら安心して学校に行けるようになるか、一緒に考えます。学校に行きたくないときには、どこでなら安心して過ごせるか、一緒に考えます。あなた自身が学校に行けない理由がわからなかったり、うまく言葉で表現できなかったりするときも、あなたのペースで今の気持ちを聴いて、あなたにとって一番良いことを一緒に考えていきます。
学校に行かないのは良くないことなのではないかと、不安に思っている人もいるかもしれませんが、大丈夫です。あなたにはたくさんの仲間と、たくさんの応援団がいます。
どんな人でも安心して通える学校になることも必要ですし、学校へ行かないことを選んだ人も学びたいと思ったときに学べる環境をつくることも必要です。なごもっかは一人一人の相談に乗るだけでなく、いまの社会が学校に行かない子どもたちにとってもやさしい社会になるようにしていきたいと思っています。
名古屋市子どもの権利擁護委員一同
