自由に意見を言う権利

とても暑かった夏も過ぎ、ようやく秋の気配を感じられるようになりましたね。

今年の夏、たくさんの子どもたちになごもっかや子どもの権利のことを知ってもらいたいと思い、なごもっかを飛び出して青少年交流プラザユースクエアや中川児童館、天白児童館で「子ども向け活動報告会」を行いました。

たくさんの子どもたちとすごろくで遊んだり、工作をしたりして、一緒に子どもの権利を学ぶことができました。なごもっかにとっても素敵な夏の思い出ができました。

青少年交流プラザユースクエアでは、報告会(8月6日)に先立ち、事前企画「大人!聞いてよ!!」を行いました。ユースクエアを利用する子どもたちに大人に言いたいことや聞いてほしいことを書き込んでもらいました。

身近な大人への感謝、要望、疑問から社会への不満までたくさんの書き込みがありました。個性豊かなイラストも描いてもらいました。たくさんの書き込みありがとうございました。

さて、子どもには、自分の考えを自由に言える権利があります(子どもの権利条約第12条、なごや子どもの権利条例第7条)。子どもは自分に関わることについて自由に意見を言うことができます。「考え」や「意見」と聞くと、しっかりした言い方のように感じるかもしれませんが、言葉にならないモヤモヤとした感情、悲しい気持ち、不安感もれっきとした「意見」です。「しんどいなあ」・「いやだな」という愚痴も子どもがかかえる困りごとについての意見の表明です。泣いたり、ものにあたったりするのも子どもからのメッセージです。

事前企画「大人!聞いてよ!!」への書き込みも、子どものみなさんの様々な意見の表明でした。大人には子どもの意見に耳を傾ける責任があります。なごもっかからもお返事したいと思っていますが、ぜひ直接、大人にも話してみてほしいなあとも思います。一人で話すのは緊張したり、恥ずかしかったりするかもしれませんね。友達やきょうだいといっしょなら言うことができるかな。

なごもっかも子どものみなさんの意見を大人に伝えるお手伝いができます。なごもっかといっしょに大人に話す内容を考えたり、いっしょに大人に話してみませんか。ぜひ相談お待ちしています。

名古屋市子どもの権利擁護委員 川口洋誉