なごや子どもの権利条例を知っていますか?
名古屋市では、すべての子どもが幸せになるように、「なごや子どもの権利条例」(以下「条例」といいます。)で名古屋市も大人も、子どもの権利を守ることを約束しています。
条例の全文はこちらから
すべての子どもには「権利」があります。この条例では、子どもにとって大切な権利として、4つの権利を掲げています。
なごや子どもの権利条例 4つの権利
安全に安心して生きる権利(4条)
- 命が守られること
- かけがえのない存在として、愛情及び理解をもってはぐくまれること
- 健康な生活ができるとともに、適切な医療が提供されること
- 虐待・体罰・いじめ等あらゆる暴力や犯罪から守られること
- あらゆる差別を受けないことなど
- 一人一人の発達段階にふさわしい生活ができること
- 安全に安心して過ごすことができる居場所があること
- 権利が侵害されたときは、速やかに回復できるよう、適切な支援を受けられること
一人一人が尊重される権利(5条)
- 個人の価値が尊重されること
- 自分の考えを自由に持ち、及び表現することができること
- 信頼されるとともに、自分の考えが尊重されること
- プライバシー及び名誉が守られること
- 自分の持っている力を発揮できること
のびのびと豊かに育つ権利(6条)
- 学ぶこと
- 遊ぶこと
- 休息すること
- 様々な人とふれあうこと
- 自然とふれあうこと
- 社会活動に参加すること
- 多彩な文化活動に参加すること
主体的に参加する権利(7条)
- 意見を表明する機会が与えられること
- 自分たちの意見が尊重されること
- 意見を表明するために、必要な情報の提供その他必要な支援を受けられること
条例には、名古屋市や保護者、地域住民、学校関係者等の大人は、子どもの権利を守って、みんなで子どもを支える責任があることが努力義務として明記されています。
大人の役割
大人には、「子どもの権利」を守る責任があります。
大人は、協力しあって、みんなで子どもを支えます。
子どもは、いろいろな人に助けてもらえます。
保護者(※)の役割
- 必要な支援を受けながら、子育てに責任を持ち、子どもを守り育てます。
- 子どもが安心して育つことができるよう、子どもにとって最も良い方法を考えて、子どもを育てます。
(※子どもを育てている人)
地域の人たちの役割
- 子どもが大人とともに地域社会を作るメンバーであることを理解し、子どもの育ちを支えます。
- 子どもにとって安全で安心な地域をつくります。
学校や施設の人たちの役割
- 子どもが主体的に学び、育つことができるよう支援します。
- 虐待、体罰、いじめから子どもを守るために、いろいろな人たちと協力します。
- 子どもが「子どもの権利」を理解し、自分の意見や思いを言えるように支援します。
事業者の役割
- 子どもの育ちを支援する事業活動をします。
- 従業員が仕事と子育てを両立できるようにします。
名古屋市の役割
- いろいろな機関と連携し、子どもの権利を守るために、子どもに関する施策をすすめます。
- 大人がそれぞれの役割を果たすことができるよう支援します。