例えばこんな相談②
仲間をつくって行動できた
電話
バレーボール部に入った。コーチは「自分たちで練習をするように」と言う。
コーチからルールなどを教えてもらいたい。
私も、コーチに教えてもらいたい。
そうなんだね。コーチは何をしているの?コーチにどうしてもらいたいのかな?
コーチに言ってみたけど、変わらない。
コーチはその場にいて、見ているだけだ。
友だちに聞いても、よくわからないことがある。
コーチから教えてもらいたい。
そう思うんだね。自分の意見を言って、大人に聞いてもらうことは、大切な子どもの権利だよ。
勇気がいると思けど、2人で話をすることはできそうかな?
後日
電話
2人で、コーチに「教えてほしい」って言ってみたけど、変わらない。
どうしたらいい?
コーチは変わらないんだね。
他のメンバーは何て言っている?
まわりの子も「コーチに教えてほしい」って言っている。
その子たちと、一緒に考えてみようかな。
身近に力になってくれそうな大人はいるかな?
そうだ。校長先生なら話をきいてくれるかも。みんなで話しかけてみる
まわりの子と一緒に考えて、校長先生にみんなで話してみようと思っているんだね。
はい、やってみます。
やってみてどうだったか教えてね。うまくいかなかったら、また一緒に 考えようね。
後日
電話
友だち5人で校長先生と話をした。
「まずは、君たちでコーチと話し合ってみて、それでもダメだったら校長先生が言う」って言ってくれた。
ありがとうございました。
子どもは、大人と違う自分の考えをもって、それを 伝えることができる権利があるよ。
全部が思い通りにはならないこともあるけれど、子どもの意見を大人はできるかぎり大切にしなくてはいけないんだよ。
自分の考えや意見を大切にしてもらえる権利は、なごや子どもの権利条例第5条「一人一人が尊重される権利」や、第7条「主体的に参加する権利」で守られているよ。